mixi日記『鳥かごの中の鳥。』より。

ネタ切れ…ではないですが自分の表現に合う写真が追付かない
ので、また前のを穿り出して来ました。
私は店をする前は10年間不動産(家業)の仕事をしていました。
その当時の文章です。

欲望と快楽が渦巻く街。そこに住む1人の若い男性が空を飛んだ。
偶然現場に私の母親が居合わせた。誰も気にしない、立ち止まらない、
男は血を流してそこに横たわっている。多分もう助からない。

そこのマンションに入居者をお世話させて貰った事がある。母親の
記憶も曖昧でそのマンションだか定かでないので私達も一応現場へ
向かった。案の定そのマンションだった。近くに住むオーナーに身元を
確認する。どうやらウチがお世話したお客とは違う模様。主人が
オーナーと話をしている間に私は現場の近くで様子を見ていた。
おそらく落ちた衝撃で電線のケーブルが切れたようだ。ケーブルの
修理の人間が2,3人梯子を持って事務的に作業をしている。道路に
出来た血だまりのすぐ横に梯子を据えて笑いながら作業を進めている。
一人は携帯で写真みたいなのを撮っている。

何かが狂っている。

ウチのベランダから見えるゴミ捨て場に早朝4時に黒い車が止まった。
何かを捨てたようだ。車が走り去ると同時にまだ夜が明けきらぬ静かな
町に仔猫の切ない鳴き声が聞え始めた。その日はゴミの収集日でそれを
狙ったのか。仔猫もゴミと一緒に収集されるんじゃないかとヒヤヒヤしたが、
私が仕事から帰って来ても声が聞こえていた。声のする方向から判断
してゴミ捨て場から少し場所を変えているようだ。だが周りに住む人も
仔猫の声が聞こえていても聞えない振り、見てない振り。

coco(保護猫)がいなければ私が真っ先に保護するのだが今は無理だ。

仕方なく日が暮れた8時頃と明け方の4時にコソコソとエサを置きに行く。
cocoよりも少し小さい茶トラの仔猫。人間は自分とは関係ないが得意な
生き物。もしかしたらこの世の中で一番残酷な存在なのかもしれない。

飛び立った鳥は自由を得たのだろうか。

2007.9.25
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by tomo-so_ko | 2015-03-08 08:37 | その他

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